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プロが教える美味しい「カニの食べ方」

はじめに

当店は北海道本島の東の端、カニの本場根室市に本拠地を置くカニの加工、卸販売をメインとするカニの専門店です。

昭和40年の創業以来約50年に渡り、カニを扱って参りました。プロとしての技術は今も日々研鑽を続けている状況ですが、一般のお客様にももっと美味しくカニを食べて頂こうと改めてカニの食べ方をまとめてみます。

ここに書いてある事が必ず正しい方法だとは限りません。もっと美味しい食べ方もあるかも知れません。さらに研究を続けて、より美味しい食べ方をご紹介出来る時が来ましたら、改めてご紹介させて頂きたいと思いますが、皆様の楽しい食卓づくりのお手伝いが少しでも出来れば幸いです。

カニのキタウロコ

カニの種類から食べ方を考える

日本にはおおよそ1000種類の蟹が生息していると言われています。そのうち食用として流通しているのはタラバガニ・ズワイガニ・紅ズワイガニ・毛ガニ・アブラガニ・イバラガニ・ハナサキガニ・ワタリガニの9種がほとんどです。(他にもサワガニ・モクズガニ・クリガニなどもありますがほとんど目にすることは無いと思います)

それぞれの蟹に特性があり、おすすめの食べ方も違って来ます。ここでは三大蟹と呼ばれるタラバガニ・ズワイガニ・毛ガニのおすすめの食べ方をご紹介致します。

タラバ蟹

その大きさと身肉の味から「蟹の王者」とも呼ばれる高級な蟹です。英語でもRed king crabと表記され、日本国内のみならず海外でも高評価をされる蟹です。似た仲間にアブラガニやイバラガニ、根室特産の花咲蟹などがいます。

ボイルしたものをそのまま食べたり、焼きガニにして食べることが多いですが、これはタラバ蟹特有のプリプリとした身肉の食感を存分に味わうのに非常に適した食べ方です。

生の身を鍋にしてももちろん美味しいですが、北海道の家庭ではほとんどの場合ボイルしたものをそのまま食べます。大皿にボイルした足を載せ、各自がキッチンバサミで解体しながら食べるのが北海道スタイルでしょうか。

他の蟹と違いカニ味噌は茹でても固まりにくく、茹でるときに染みだしてカニ肉に色が着いてしまうため、茹でる前に取り除かれる事がほとんどです。

タラバガニ

ズワイ蟹

英語ではQueen crabやSnow crabなどと呼ばれ繊細な甘さの身肉が人気のズワイガニ。そっくりな仲間に紅ずわい蟹がいますが、本ズワイ蟹に比べると身が水っぽく味が落ちるので安価で取引されることが多いです。

国産のものは一部ブランド化され越前ガニや松葉ガニとして1杯数万円の高値で取引されているものも有ります。当店では主にロシア産のズワイガニを扱っていますが、越前ガニや松葉ガニに負けない品質と自負しております。

食べ方はボイルしたものを食べるのも美味しいですが、鍋物・天ぷら・お寿司・チャーハンなど多岐にわたります。特に足の部分は殻を剥きやすいので様々な加工品にも人気があります。

足の部分をむき身にしたポーション(棒肉)が一番人気ですが、カニ味噌も濃厚で美味しいため姿造りのものにも大変人気があります。

ズワイガニ

毛ガニ

北海道に住む人に一番ポピュラーで身近な蟹がこの毛ガニです。また道外のお客様から食べ方のお問い合わせが一番多いのもこの毛ガニだったりします。

ほとんどの場合、姿造りの状態で売られており、足の部分・甲羅の部分に詰まった繊細で非常に味の良い身肉も人気ですが、濃厚なカニ味噌は他の蟹とは一線を画します。

蟹を食べ慣れた食通の人こそ毛ガニを好むことが多く、非常に美味しいカニとして評価が全国的に評価されています。

毛ガニ

カニの加工状態から食べ方を考える

売られている蟹の状態は主にこんな感じです。

  • 活(活きているまたはそれに近い状態)
  • 生(生の状態で未冷凍)
  • 生冷凍(生の状態で冷凍してある)
  • ボイル(茹でてあるが未冷凍)
  • ボイル冷凍(茹でてあり冷凍してある)
カニの加工状態

生の状態のカニ

生の状態のカニは調理してお召し上がり頂くのに向いています。自分で美味しく調理したカニは格別の美味しさですので、是非一度ご体験下さい。

活のカニ
活のカニを茹でる・蒸す

旬の時期には活の状態での販売も一部行っておりますので、取り寄せて自分で茹でる事にチャレンジしてみても良いかも知れません。

タラバ蟹やアブラガニの場合、活の姿のまま茹でるとカニ味噌が溶け出して身を汚す事になりますので、解体してから調理する事をオススメします。

生冷凍のカニ
生冷凍

解体加工済みの生冷凍の部位(棒肉・爪・爪下・肩肉)などはカニ鍋や焼きガニなどがオススメです。

ボイル済みのカニ

熟練の職人がカニの状態やその日の気温など様々な条件を加味して、一番美味しくなるように茹で上げています。そのままお召し上がり頂けるお手軽さが人気の理由です。

食塩を使用して茹で上げていますので、カニ鍋などの再調理には向いていません。鍋料理などには生の状態のカニをご使用下さい。

姿造りのカニ
姿づくり

毛ガニやズワイ蟹などでは特に人気の姿づくりは、カニの美味しさをとことん堪能頂けます。

解体の仕方はこちらをご覧ください。動画でもご紹介しています。

ボイル済みカニ足
かに足

当店でも一番人気のボイル済み蟹足なら、解凍して殻を剥くだけでお手軽に蟹の醍醐味をご堪能頂けます。お好みで三杯酢や市販の蟹酢、マヨネーズなどを付けても美味しくお召し上がり頂けます。

詳しいむきかたはこちらをご覧ください。動画でもご紹介しています。

シチュエーションからカニの食べ方を考える

美味しいカニは様々なシチュエーションで食卓に華やかさをもたらします。ここでは色々なシチュエーションからおすすめのカニの食べ方をご紹介致します。

ホームパーティー

宅飲み・女子会・誕生会・お正月の食事・親戚の集まり・各種お祝いなどで様々なご自宅での集まりにご検討下さい。

カニ鍋・カニしゃぶ・カニスキ

気心の知れた仲間やご家族などには暖まる鍋料理がオススメです。カニだけじゃなく、季節の野菜やラーメン・雑炊なども一緒に楽しめるので栄養バランスも良く、飽きることもありません。

茹で蟹・焼きガニ盛り合わせ

北海道の家庭ではお正月などおめでたい席では、どーんと豪快に茹で蟹が出て来る事が多いです。キッチンバサミなどで各自が殻を剥きながら他の料理と一緒に楽しみます。

屋外バーベキュー

行楽シーズンに屋外でバーベキューを楽しむ時に、蟹があると一層華やかな時間が過ごせます。鉄板やフライパンをご使用になる場合は剥き身の状態のカニをバター焼きなどがオススメ。網で焼く場合は、ボイル済みのかに足を使えば生焼けの心配が無いのでお手軽です。

バーベキューのイメージ

普段の食卓に

ちょっと贅沢ではありますが、普段の食卓にもカニは大活躍します。カニ玉・サラダ・お寿司・カニチャーハン・パスタ・グラタン・天ぷら・コロッケなど用途は様々です。

食卓を彩るかに料理

食べ方からカニを選ぶ

カニ鍋をしたいんだけど、どのカニを買えば良いの?

当店に寄せられる質問の中でも上位を占めるのがこの手の質問です。また、贈り物をする際も、ある程度先方の事情を考えて、用途にあわせて選びたいものです。

とにかくお手軽にカニを堪能したい

とにかく簡単にお手軽にカニの味を楽しみたいのならボイル済みのカニ足が一番のオススメ。カニ味噌もあわせて楽しむなら姿づくりもオススメです。

殻を剥くのは面倒に感じるかも知れませんが、それもまたカニの楽しみの一つです。自分で殻を剥いたカニは普段より美味しく感じるかも知れません。

ボイル済みのお手軽なカニ

冬はカニ鍋・カニしゃぶを楽しみたい

カニしゃぶには断然むき身加工済みの生冷凍の蟹がオススメです。一番食べやすい棒肉の部分が人気ですが比較的高価なので、ダシを取る時は肩肉を使用し、棒肉の他に爪下や爪、南蛮ポーションなど比較的安価な部分もバランスよく使用するのがオススメです。予め各部位がセットに成った商品も大変人気です。

鍋料理にはなるべく「生」の蟹を使用して下さい。

ボイル済みのカニは食塩を使用して味をつけた上でボイルしています。そのため鍋料理などに使用しますとダシが抜けすぎぱさついた食感になるだけでなく、カニ肉がしょっぱくなりすぎる恐れがあります。

ボイルしたカニの再調理による「しょっぱかった」と言うクレームは、毎年何件か頂きます。美味しく食べて頂くためにもくれぐれもご注意下さい。

鍋やしゃぶしゃぶ向きの生冷凍のカニ

行楽シーズンは焼きガニ・バーベキュー

行楽シーズンなどにもカニはオススメです。屋外で食べるカニの味は普通のバーベキューなどとはまた違った贅沢なひとときを演出してくれます。

鉄板で焼く場合には剥き身のポーションなどをバター焼きにし、レモン汁などでお召し上がり頂くとビールがどんどん進みます。網で焼く場合に剥き身だと網に焦げ付いてしまいますのでアルミホイルなどを使用して下さい。

炭火で網焼きにする場合は、殻付きの足(セクション)、ハーフカットなどがオススメです。殻が直火を少し抑えてくれるのでカニ肉が焦げる事が無く、殻の焦げた香ばしい香りがカニ肉の美味しさを引き立ててくれます。ボイル済みの蟹足を軽く炙るだけでもその味の違いはお分かり頂けるはずです。

カニバーベキュー

ちょっとした贅沢にカニ玉・カニチャーハン・その他料理

全ての部位でお楽しみ頂けます。安価に済ませたいならほぐす手間が掛かりますが、肩肉などを使用するのがオススメ。カニ肉をふんだんに使用した贅沢なカニ料理がお楽しみ頂けます。

また他の用途で使用したカニのあまりを使うのもオススメです。まずはカニだけを存分に味わい、一部残ったカニを調理してひと味違った楽しみ方をするのもオススメです。

カニチャーハン

カニの下処理方法

慣れていないとカニの捌き方はハードルが高そうに感じますが、ちょっとしたコツさえつかんでしまえば、簡単でそれほど時間も掛かりません。この機会に是非チャレンジしてみて下さい。

カニ足の簡単な剥き方

面倒そうに感じる「カニの殻剥き」ですが、コツをつかんで楽に上手に剥けるようになると、楽しくてどんどん剥いてしまいます。お子様やご家族と一緒に楽しみながら挑戦してみてはいかがでしょうか。

※カニの殻はトゲトゲしていて怪我をする事があります。予め軍手などで予防をして下さい。また、刃物をご使用の際は十分に注意して行って下さい。

冷凍のカニの上手な解凍方法

当店のカニ製品は新鮮な原料を使用し、特別な冷凍設備で鮮度を損なわない様に急速凍結処理を行っています。上手に解凍して頂くと活の蟹に負けない鮮度を味をご堪能頂けます。

カニの殻の有効利用

ダシを取る

カニの甲羅からは非常に美味しいダシが取れます。食べ終わったカニの殻をすぐに捨てるのももったいないので、フライパンで軽く炙って小さく砕いたらお湯を張ったお鍋に投入しじっくり煮込んだら軽く濾して、あとは普段通りにお味噌汁を作って見てください。蟹の風味が詰まった美味しいお味噌汁が出来ます。

肥料として再利用

ダシをとって後は捨てるだけの殻もさらに家庭菜園などの肥料として利用出来ます。蟹の殻から作った肥料は、実際に商品として販売されているので良質な有機の肥料として効果が期待出来ます。

悪臭ではありませんが、海の幸特有の匂いが若干あるため、そのまま撒いてしまうと鳥や虫などを呼んでしまう恐れがあります。ご使用の際は土をかぶせるなど若干の注意が必要です。