ボイルされているか、生の状態かで、おすすめの解凍方法は違います
冷凍された蟹が、ボイルしてある(茹でてある)のか、生の状態かで解凍方法は変わってきます。基本ルールは、「ボイルしてあるものはゆっくり解凍」「生のものは急いで解凍」です。
生の状態の蟹は、解凍後に時間が経つと、蟹自身の持つ酵素が空気中の酸素と反応して、黒く変色してしまいます。これは「黒変」と呼ばれる状態で、「黒変」しても味が大きく変化したり、鮮度が悪くなっている訳ではありませんが、食欲が湧かない色になってしまいますので注意が必要です。
※黒変の進行度合いは、蟹の種類・部位などによってまちまちですが、鮮度の良し悪しとはあまり関係が無いようです。
ボイル済みの蟹の解凍方法「冷蔵庫で半日かけて」
ボイル済みの蟹(茹でてある蟹)は、冷蔵庫内など温度の低い場所で、ゆっくりと解凍しましょう。表面のグレースが溶けて大量の水分が出ますが、その水分に浸かってしまわないように、ザルなどを使い、水分を受けるトレーに乗せてラップを掛けて8時間〜半日程度、放置します。
姿づくりの蟹の場合、カニ味噌が流れでてしまうのを防ぐために、甲羅を下にして(ひっくり返った状態)で解凍しましょう。
新聞紙で全体を包むと水分を適度に吸い取ってくれて、かつ乾燥も防いでくれるのでおすすめです。
また、冷蔵庫に解凍室などが付いている場合は、そちらを利用するのもおすすめです。
生の状態の蟹の解凍方法「流水で30分ほど」
カニしゃぶ用などの生の状態の蟹は、「黒変」を防ぐためスピーディーに解凍して、速やかに調理するのが、美味しく食べるコツです。
まずは蟹を袋から出し、表面のグレース部分を直接流水で洗い落とします。表面の氷が大体溶けたら、もう一度ビニール袋などに入れ、直接水が掛からない様に流水に浸し、10〜30分程度解凍します。
内部がまだ少し凍っている状態(半解凍状態)での調理が一番美味しくお召し上がり頂けます。火を通しすぎると蟹のダシが抜け出し、カニ肉もぱさついた感じになってしまいますので、ほんのり透明感が残る程度が一番美味しくお召し上がり頂けます。